課題解決事例 #24
帯電防止印刷によるフィルムの静電気障害対策
提案業界 | テープメーカー |
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トラブル内容 | 特殊な材質のフィルム加工時に静電気が発生してしまう… |
対象物 | 養生テープ |
お客様の課題・お困りごと
特殊な材質のフィルムを使用したテープの商品化を希望されていました。このフィルムは軟質素材であり、ロールに巻いた際に表面と裏面が強く密着する特性を持っていたため、加工時に大きな静電気が発生するという問題がありました。このフィルムは他に代わりのない特殊なものだったため、静電気による危険を軽減する必要がありましたが、通常の除電装置では完全な解決ができず、さらに装置の導入には高額な費用がかかるという課題に直面していました。
当社のご提案内容
お客さまの課題に対して、フィルムに帯電防止印刷を施すことをご提案いたしました。この帯電防止印刷は、薄膜でありながら静電気を吸収し、中和する機能を持っています。印刷された面はもちろん、フィルムの裏面に滞留する静電気も同時に中和され、加工時に発生する静電気を大幅に軽減することが可能です。さらに、この印刷は無色透明であり、フィルムの見た目や透過性を損なうことはございません。
提案ポイントとお客様のご感想
加工時に発生していた静電気は、従来は20,000v〜40,000vにも達していましたが、帯電防止印刷を塗布することで、100v〜300vまで大幅に低下しました。これにより、静電気の問題が原因で避けられていた特殊フィルムの使用が可能となり、製品開発の幅が飛躍的に広がりました。