加工技術

易接着フィルム

易接着フィルム

工業用フィルム選定なびを運営する大三紙業では、フィルム表面に特殊な合成樹脂をコーティングすることで、易接着性を付与したフィルム加工を行っております。 易接着処理の特徴として、インキや粘着剤との密着性を向上させることができます。また、易接着処理はコロナ処理・プラズマ処理では対応できない基材や薄膜フィルムに対しても密着性を向上させることができます。 対応基材は、PP、PE、PET、PEN、PI、PEEK、和紙などが挙げられます。これら以外にも、基材や使用条件によっては易接着性を付与することが可能です。

▽▼ 大三紙業の易接着フィルムの詳細は下記をご覧ください ▼▽

FEATURE

当社の易接着フィルムの特長

  • 特長 01

    薄膜フィルムの密着性付与

    コロナ処理・プラズマ処理では放出電力が高いため薄膜フィルムに穴が空いてしまうリスクがあります。しかし当社では、最薄2μmの薄膜フィルムに対して易接着処理を行うことで密着性の付与が可能です。実際に、音響デバイス用薄膜フィルムなどに対して、易接着処理による密着性を向上させた事例もございます。

  • 特長 02

    様々な材質への密着性付与が可能

    当社では、PET材、OPP材、グラシン、セロハン、和紙をはじめ多くの材質への易接着処理の実績がございます。また、コーティングによる易接着処理なら、アルミなど金属を蒸着させたフィルムに対する密着性付与も可能です。

  • 特長 03

    密着性だけでなく複数の機能性を付与できる

    当社は、複数の機能性を同時に持たせた易接着フィルムを取り扱っております。お客様の用途に合わせて、易接着処理による密着性の向上のみならず、帯電防止性・意匠性・黒色遮光性などの機能性をフィルムに同時付与させることが可能です。

REASON

当社による易接着フィルムの密着性が高い3つの理由

こちらでは、当社による易接着フィルムの密着性が他製品よりも高い3つの理由をご紹介しております。

  • 理由 01

    凹凸による投錨効果

    接着面の凹凸(表面粗さ)が大きいほど、高い接着力が得られるものであり、当社の易接着フィルムは大粒径のシリカを配合しているため、高い投錨効果を得ています。

  • 理由 02

    濡れ性

    当社の易接着処理を施したフィルムは、未処理基材と比べて、濡れ性が高く、粘着剤がなじみやすくなっております。 当社では、濡れ性を高くするために極性基を有する材料を使用しており、粘着剤または接着剤等との相互作用による密着性向上が期待出来ます。

  • 理由 03

    タック性の高さ

    当社の易接着フィルムの密着性が高い理由の一つとして、タック性の高さが挙げられます。 タック(ベタベタ感)は、感圧接着材(粘着剤)が被着体の表面に触れた瞬間に発生する力で、接着に必要となる圧力は時間を最小限に抑えることが出来ます。 タック性が高ければ高いほど粘着剤が被着体になじむ(濡れる)速度が上昇し、被着体への食いつきと濡れが良くなります。

WORKS

大三紙業が加工した易接着フィルム

  • 01

    半導体プロセス用易接着テープ フィルム

    こちらは、半導体プロセス用の易接着フィルムです。PET材にクリーン環境下での易接着処理印刷を施すことで、意匠性と密着性、清浄度を付与しています。こちらの商品では、意匠性を付与するための着色印刷を行うとともに、基材/インク/粘着剤 の構成において、易接着インクを中間層に設計することで、基材、粘着剤との密着性を向上させています。また、用途の関係上、基材への塵埃付着、コンタミリスクを最大限低減するひつようがあるために、全ての工程をクリーンクラス10,000以内の環境にて行っています。

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USAGE

易接着処理による課題解決事例

大三紙業が手掛けた易接着フィルムでお客様の課題を解決した事例をご紹介いたします。


UV硬化型粘着剤と相性の悪い基材と、粘着剤の密着性向上

  • Before

    お客様の課題・お困りごと

    SDGs対応の一環で、VOC排出量が多く乾燥工程が必要な溶剤タイプ接着剤から排出量が少ないUV硬化型の接着剤への切り替えをご希望でした。しかし、固定シートとUV硬化型接着剤の相性が悪く壁材と固定シートを接着することできないという課題がありました。

  • After

    当社のご提案内容

    当社では、固定シートへのUV粘着剤用易接着処理を提案しました。 固定シートと接着剤の密着強度の向上により、壁材と固定シートの接着が可能となります。
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易接着コーティングによる密着性向上で歩留まり率と品質の向上を実現

  • Before

    お客様の課題・お困りごと

    顔料練り込みの基材に粘着加工していましたが、練り込み基材に粘着の密着阻害を及ぼす成分が含まれていたため、度々粘着剤の密着不良が発生していました。また、練り込み基材は生産数量の条件が厳しく、かなりまとまった物量を依頼しなればいけないことに加え、納期もかかってしまうことが課題でした。

  • After

    当社のご提案内容

    練り込みタイプの基材をやめて、プレーン基材に対して当社の印刷で同等の意匠性を再現しつつ、インクと基材の密着性、インクと粘着剤の密着性を向上させるよう易接着処理を行いました。
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FLOW

お問合せの流れ

  1. お問合せ

    本ページのお問合せフォームから、もしくはお電話にてお問合せください。工業用フィルム選定なびでは、お電話・メールどちらでもお問合せをお引き受けしています。常駐の見積もり担当者が即日回答を心掛けております。お困りの製品についてご相談ください。

  2. 技術相談 or お見積り

    お客様のご要望に合わせ、詳細お見積りをご提出。見積り担当者より、お客様の仕様に対する詳細なお見積りをご提案いたします。ご提出までは、最短で当日のご連絡も可能ですので、見積り希望納期がありましたら、ご連絡ください。
    また、フィルムの仕様が詳細まで決まっていない場合も、ご相談ください。

  3. ご発注

    最終的な仕様をご確認の上、よろしければご発注ください。
    見積りならびに、ご指定の仕様について確認をいただき、金額にご満足いただけましたら、ご発注をお願いいたします。
    また、コスト面でご要望がありましたら、ご連絡ください。可能な範囲でお応えいたします。

  4. フィルムの製造・納品

    専門のフィルム専門エンジニアによって製作・納入いたします。 製品の納品は、ご指定の工場もしくは社屋等までお届けいたします。納品の際、ゴミや虫等の混入がないよう、細心の注意と過去の経験に基づく対策を行い、納品をいたします。納品場所等、条件についてはお問合せの際、ご連絡ください。

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